米調査会社IDCは2024年の世界のスマートフォン出荷台数が前年比6.2%増の12億4000万台になるとの予測を発表した。南米や中国などで低価格モデルが好調であるものの、生成AI(人工知能)を搭載した高機能モデルへの買い替え需要は限定的になるとした。
米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載する端末が7.6%増、米アップルの「iOS」は0.4%増と予測する。アップルは9月に生成AIを搭載する新モデル「iPhone16」を発売した。グーグルや韓国のサムスン電子なども生成AI搭載モデルを扱う。高機能モデルへの買い替え需要が発生するとみられたが、アップルは中国や米国などで伸び悩んだ。
IDCによると23年のスマホ出荷台数は世界的なインフレなどの影響により過去10年で最低だった。高画質で撮影できるカメラなどスマホの高機能化は進んでおり、買い替えサイクルが長期化している。生成AIによる需要喚起は限定的で、25年以降の成長率は5%以下程度で推移するとみる。
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