ユニチカは28日、繊維事業から撤退すると正式に発表。衣料繊維、不織布、産業繊維の各事業を2025年8月までに売却する。三菱UFJ銀行などが約430億円の債権放棄に応じ、官民ファンドが約200億円を出資して筆頭株主となる。融資枠を含めた金融支援の総額は計870億円となり、構造改革を進め再建を図る。
祖業で知られる繊維事業は低迷が続き、25年3月期の連結純損益は2年連続の赤字を見込んでいた。
取引行が債権放棄に合意後、官民ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)が議決権付き優先株を取得する。今後は世界トップレベルのシェアを持つ食品包装用フィルムなどの高分子事業に注力する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。