太平洋クロマグロの資源管理を議論する国際会議が28日、フィジーで開幕した。2025年以降の年間漁獲枠について、30キロ以上の大型魚を1・5倍、30キロ未満の小型魚を1・1倍に拡大する案の最終合意を目指す。増枠が決まれば3年ぶりで、日本の枠は大型魚が5614トンから8421トン、小型魚が4007トンから4407トンとなる見込みだ。  12月3日までの予定。クロマグロは高級すしネタや刺し身として人気が高く、国際的な資源量が回復傾向にあることを受け、日本が積極的に交渉していた。  会議は中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合。これに先立つ7月、WCPFCの関連会議が北海道釧路市で開かれ、増枠の措置に合意していた。  全体の漁獲枠は大型魚が1万1869トン、小型魚が5125トン。うち韓国は大型魚が501トン、小型魚が718トン、台湾は大型魚のみで2947トンとなっている。このほか、小型魚の枠を大型魚に上乗せして振り替えられる特例なども議論する。

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