新潟県の東京電力柏崎刈羽原子力発電所の(左から)5号機、6号機、7号機

東京電力ホールディングス(HD)は28日、再稼働をめざす柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)について、2025年6月に原子炉へ核燃料を入れると発表した。同日中に原子力規制委員会へ申請する。先行する7号機と共に早期の稼働をめざすが、新潟県が再稼働に同意しておらず、6号機も稼働時期は「未定」とする。

6号機は12年3月から停止している。東電は7号機と共に再稼働をめざし、17年には再稼働の前提となる規制委の審査に合格した。24年9月には再稼働のための工事の詳細計画も認可され、再稼働への準備は終盤に入っている。

燃料の搬入時期は事業者の裁量で決められ、一部の審査や工事と並行して準備を進めることにした。実際に搬入するには、残る審査と主な安全対策工事を終え、規制委の確認も得ないといけない。9月時点で工事の進捗は約7割となっている。

これまで東電は6号機について、燃料搬入を24年12月、原子炉の起動を25年2月とする計画を示していた。今後、規制委へ工程の変更を伝える「使用前確認変更申請」を行うが、具体的な再稼働時期は示さない方針だ。

同7号機は4月に原子炉へ核燃料を入れ、再稼働の準備を整えたが、新潟県の同意を得られず、稼働の見通しが立たない。県は原発事故時に住民が円滑に避難できる道路の整備などを国に求め、両者の折衝が続いている。

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