ユニチカが繊維事業から撤退することが28日、関係者への取材で分かった。三菱UFJ銀行などが300億~400億円規模の債権放棄に応じ、官民ファンドが出資して筆頭株主となり支援する。繊維事業は低迷が続き、2025年3月期連結決算は2年連続の赤字を見込んでいた。今後は食品用包装フィルムなどの高分子事業に注力する。

 ユニチカは1889年に尼崎紡績として創業。1918年以降は大日本紡績として日本の繊維産業をけん引した。近年は中国などとの競争が激化し、立て直しに取り組んでいた。

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