日野自動車は本社に隣接する工場敷地の残りの売却を決めた

日野自動車は27日、本社に隣接する日野工場(東京都日野市)の一部敷地を売却すると発表した。売却先や金額は未定。すでに売却した区画と合わせて、これで全ての工場の敷地を売却することになる。エンジン不正の影響で傷んだ財務基盤を立て直す。

売却するのは工場の土地15万5000平方メートルで、2025年2月に売買契約の締結を予定している。帳簿価格は約2000万円。現在は大型トラックの足回り部品を生産しているが、売却に伴い生産を新田工場(群馬県)に移管する。

本社工場の他の敷地は23年9月にデータセンターとしての活用を見込む三井不動産に売却した。譲渡益は約500億円だった。

日野自は24年4〜9月期に北米向けエンジンの認証不正に伴う米国当局との和解費用などとして2300億円の特別損失を計上した影響で、最終損益が2195億円の赤字(前年同期は7600万円の黒字)となった。

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