リコーは25日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比1%増の445億円になりそうだと発表した。従来計画(14%減の380億円)から65億円上振れし、一転増益となる。中国の不動産再開発の遅延を巡り、現地企業から受け取る違約金の額が決まった。確定額を利益予想に織り込んだ。
中国の仲裁機関が、リコー中国子会社が不動産事業者を相手取って申し立てた仲裁に関して18日に判断を出した。リコー子会社に対して、受け取り済みの補償金13.7億元(約290億円)の一部である9.4億元を不動産事業者に返還することを求めた。リコー側はこれを受け入れた。
リコー側は受領分のうち4.3億元は違約金に充当され、返金の可能性が無くなった。これにともなう収益を、24年10~12月期に「その他の収益」として計上する。
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