旧村上ファンド系の投資会社が京成電鉄と京浜急行電鉄の株式を買い増していることが25日、わかった。同日、両社の株価は急騰し、東証プライム市場の株価値上がり率の1位と2位を占めた。
複数の関係者への取材でわかった。京成と京急が11月公表した半期報告書には大株主(9月末時点)として村上ファンド系の名前の記載はない。
京成は「個別の投資家のことについては話すことができない。現状では事実を把握していない」、京急は「個別の株主に関することについては答えていない」と広報担当者がそれぞれ話した。
25日の一部報道を受けて両社の株価は急騰した。終値は京成が前週末比14%高の4370円、京急が11%高の1354円50銭だった。
京成電鉄を巡っては、英投資ファンドのパリサー・キャピタルが株式の2%弱を保有している。パリサーは4月、京成の持つオリエンタルランド(OLC)株の一部売却を求めて株主提案をした。6月の京成の定時株主総会で同提案は否決されたものの、ファンドによる圧力はなお残る。
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