キリンビールは25日、12月10日にウイスキー「陸」をベースとしたハイボール缶を発売すると発表した。静岡県の富士御殿場蒸留所で作った「陸」の原酒を100%使用した。通常のハイボール缶に使われるレモンなどのかんきつ素材を入れず、原酒の香りを楽しめるようにした。まずは12万ケース(1ケース350ミリリットル24本換算)の販売を計画する。
「キリンウイスキー 陸ハイボール缶」を数量限定で販売を始める。コンビニエンスストア想定価格は350ミリリットル缶で208円(税抜き)。陸はキリンの主力ウイスキーブランドの一つで、ブレンド後に冷却ろ過をしないことで原酒に溶け込んだ香味成分を残す「ノンチルフィルタード」製法を取り入れている。
日本国内で作る国産ウイスキーの需要は高まっている。陸の販売実績(金額ベース)は24年1〜10月累計で前年同期比47%増の31億5000万円、同じくキリンの「富士」も同43%増だった。一方、若年層の間ではハイボールが人気で、今後は「需給を見極め、陸ハイボール缶の通年販売や富士のハイボール缶の展開も検討する」(原田崇・国産洋酒ブランドマネージャー)という。
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