コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンが深夜時間帯に従業員1人で勤務する「ワンオペ営業」を想定し、防犯対策の強化に乗り出すことが23日分かった。入り口の自動ドアを制限し、客が来店するたびに手動で解錠する新システムを導入する。コンビニでは人手不足や人件費の高騰を背景に深夜の1人勤務が広がるが、こうした環境整備によって過重労働が固定化することを懸念する声もあり、過酷な長時間勤務を防ぐ態勢づくりが課題となる。
深夜営業には強盗や暴漢による犯罪被害のほか、災害や従業員の急病といったリスクがつきまとう。セブンは深夜営業に関する警察庁などの防犯基準に基づき、2人勤務を推奨する方針は維持する。その上でワンオペ店舗が広がっている現実を踏まえた安全確保策が必要だと判断した。
自動ドアに新たに導入するのは「セーフティガードシステム」。客が入店するため自動ドアに近づいた際にセンサーで感知して店内に知らせ、従業員がリモコンで一回一回解錠する仕組みだ。
レジカウンターには従業員を守る頑丈な防護パネルを設置する。
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