GMOインターネットグループは22日、生成AI(人工知能)開発向けのクラウドサービスを始めた。米エヌビディアの画像処理半導体(GPU)「H200」を採用したデータセンターを構築し、高性能な計算基盤をインターネット経由で提供する。大規模言語モデル(LLM)を開発する企業や研究機関などの需要を見込む。
サーバー1台あたり「H200」を8個搭載する。同社が「H200」を搭載した環境の性能を検証したところ、現在主力の「H100」と比べてLLMの追加学習にかかる処理速度が約2倍になった。開発時間の短縮につながる。
膨大なデータ学習を必要とするAIや生成AIの開発には、高性能のコンピューターが欠かせない。国内の整備は遅れており、事業者にとって高性能GPUの調達やサーバーの管理が負担になっていた。
エヌビディアのGPUは処理速度が速く、AI開発に向いている。ソフトバンクやさくらインターネットなどもエヌビディアの半導体を確保し、AIデータセンターの構築を急いでいる。GMOはサイバーセキュリティー対策支援や金融サービスなど、グループ会社が持つ周辺サービスと組み合わせることで差別化する。
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