JR東海と三協立山は21日、廃車になった新幹線のアルミを再生し、マンションなどに使う建材を開発したと発表した。アルミは製造時に大量の電力を消費する。環境負荷を抑えられる再生材の用途を広げて収益源を増やす。
新たな建材の名称は「Re ALumi T(リ・アルミティー)」。JR東海が車体の屋根部分から取り出したアルミの再生素材を提供し、三協立山が製品に加工して納入する。
再生アルミを50%配合した商品と、すべて再生材を使った商品の2種類を販売する。新品のアルミ地金を使うより二酸化炭素(CO2)の排出量を4〜8割削減できる。サッシなど内装用のほか、直射日光を遮る「ルーバー」といった外装用も想定する。
アルミサッシは三井不動産レジデンシャルが東京都文京区で開発している新築マンションで採用される予定という。JR東海が2026年度に開業するホテル「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」にも導入する。
JR東海は新幹線の再生アルミの活用を進めており、これまでに金属バットやストローを商品化したケースがある。
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