鈴与商事は静岡県、静岡市、中部電力の送配電子会社の中部電力パワーグリッド(PG)などと、災害時の地域内の電力確保を目的とした「地域マイクログリッド」(小規模電力網)構築に向け「コンソーシアム(共同事業体)基本協定書」を結んだ。静岡市清水区日の出地区への太陽光発電設備、大型蓄電池の導入などで連携し、長期停電時の対応や清水港周辺地区の脱炭素化などにつなげる。
基本協定書にはJパワーと、鈴与商事とJパワーとの共同出資会社である鈴与電力(静岡市)も加わった。協定に基づき、鈴与商事はJパワーに設備運用を委託する。平常時には太陽光発電による余剰電力を鈴与電力を通じ、敷地外施設から電力を調達するオフサイトPPA(電力購入契約)の形で地区内の企業に供給する。
静岡県と静岡市はマイクログリッド発動時の地域住民や電力供給を受ける企業への周知、中部電力PGは発動や復旧の判断、配電設備の巡視などを担う。
鈴与商事などが計画する「日の出地域マイクログリッド」は太陽光発電設備、大型蓄電池のほか、エネルギー使用を最適化するマネジメントシステムで構成。2024年度内に着工し、25年度の完成を目指している。
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