武田薬品工業と米バイオテックのアロイ・セラピューティクスはiPS細胞を使ったがん免疫療法の開発に向けてライセンス契約を結んだ。武田薬品が持つiPS細胞由来のがん治療技術に関連する開発・商業化の権利をアロイに許諾する。武田薬品は外部と提携することで、新薬開発の期間短縮につなげる。
アロイが20日発表した。武田薬品は2016年から京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と共同研究しており、免疫細胞を使ってがん細胞を攻撃する「CAR-T細胞療法」と呼ばれる治療法にiPS細胞の応用を目指している。
ライセンス契約に基づき、アロイは武田薬品から関連技術の提供を受ける。アロイは他の製薬企業などと提携し、iPS細胞を使ったがん免疫療法の実用化の可能性を探る。
アロイは抗体医薬など創薬に関する基盤技術を持つ。製薬企業やスタートアップにノウハウを提供して実用化を促すバイオテクノロジー企業だ。武田薬品との提携を機に、新たに湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県藤沢市)に日本法人を設立することも明らかにした。
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