米坂線の復旧議論について話す新潟県の花角知事(20日、新潟県庁)

新潟県の花角英世知事は20日の定例記者会見で、現在一部不通のJR米坂線について上下分離方式も含む「4つの復旧パターンを深掘りしていく」と述べた。JR東日本は関係自治体に対し、上下分離やバス転換など4パターンを示している。上下分離の場合、自治体側の負担額増大が懸念されており、国による自治体への財政支援の検討状況も注視したいとした。

米坂線は豪雨により被災し、今泉(山形県長井市)―坂町(新潟県村上市)間が運休している。19日の復旧検討会議でJR東は、上下分離で復旧した場合、自治体の運営費負担が最大17億円となる試算を公表した。新潟県側でも最大約6億円となる見通し。

負担額について花角知事は「大きな数字。簡単ではない」とした上で、「沿線自治体と連携しながら復旧議論を深めていく」と述べた。全国知事会でもローカル線を上下分離した際の自治体側の負担軽減を国に要望しており、「国がどう動くのかも材料にいれながら答えを探っていく」とした。

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