アシックスは19日、2026年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を上方修正すると発表した。従来は最終年度の営業利益の目標を前期比5割増の「800億円以上」としていたが、2倍強の「1300億円以上」にした。高付加価値のシューズが好調で、今期の営業益は8割増の1000億円になる見通し。昨年秋に策定した中計の目標を前倒しで達成する見通しになったため、目標を更新した。
26年12月期に「12%以上」としていた売上高営業利益率の目標は「17%以上」に上方修正した。アシックスはエントリーモデルのシューズを絞り込む戦略で、インバウンド(訪日外国人)向けに高級ブランド「オニツカタイガー」が好調なこともあり、今期の利益率は14.7%と過去最高水準になる見通しだ。
総資産利益率(ROA)は従来の「10%前後」から「15%前後」に引き上げ、売上高の年平均成長率の表現も「7〜10%」から「10%前後」に改めた。中計期間の前提となる想定為替レートは1ドル150円と従来(同140円)より円安方向に見直した。
アシックスは19日午後に東京都内で投資家向けに説明会を開く。中計の目標数値の更新や「スポーツスタイル」と呼ぶ日常用スニーカーの製品戦略などについて、広田康人会長兼最高経営責任者(CEO)らが説明する。
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