住友重機械工業と米企業の合弁会社、住友ナコフォークリフト(愛知県大府市)は2日までに、フォークリフトの定期検査で不正があったと発表した。2017〜21年に、必要な検査を怠る事例が4件あった。厚生労働省に報告し、同様の不正がないか調べている。
不正があったのは、住友ナコの販売子会社の国内営業所。販売後の法定の検査方法では、ブレーキ内部の部品を外して検査する必要があったが、作業員の判断で省略していた。2台の車両で計4件の検査不正があった。
住友ナコは「お客様をはじめ、関係各位に多大なるご迷惑とご心配をかけたことを深くおわび申し上げる」としている。同社は住友重と米ハイスター・エール・グループの折半出資。
住友重は19年にかけて、本社やグループ会社で大規模な検査不正などがあったことが明らかになっている。
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