JR東海が開発した「車輪形状測定装置」=同社提供

JR東海は走行している列車の車輪の形状を測定できる装置を開発した。レール付近から上向きにレーザーを照射し、通過する車輪をカメラで撮影する。摩耗具合を頻繁に確認できるようにすることで、車輪の手入れ時期を効率化する。

測定装置は東海道新幹線の線路に1カ所、在来線に4カ所設置。2025年度中に新幹線で、26年度以降に在来線で運用を始める。時速80キロメートルの通過速度まで対応できるという。

現在、摩耗した車輪は一定の期間か走行距離ごとに表面を削り直している。特に頻度が高い在来線では、新しい装置の導入で削る回数を減らせるという。車輪の寿命を延ばし、年間約1億円のコスト低減を見込む。

JR東海の丹羽俊介社長は13日の記者会見で「乗り心地の維持・向上を図っていく」と話した。

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