ポーラ・オルビスホールディングス傘下のポーラ(東京・品川)は15日、通常は廃棄されるゆずの搾汁かす「さのう」を活用したボディーソープを12月1日に発売すると発表した。ポーラは未利用資源を活用することで原料を生産する地域の活性化や新規顧客の獲得につなげる。
ボディーソープ「フロムロストゥービューティー ボディシャワーシロップ」を12月1日に発売する。ゆず生産量で国内シェアの半数以上を占める高知県で回収したさのうを原料に用いる。価格は3960円。高知県内の宿泊施設や百貨店で販売する。さのうはゆずの3割を占め、一部は再利用されている。廃棄の手間やコストが掛かるため地域の課題になっていた。
商品にははちみつなどの保湿成分を配合し、洗い上がりはスキンケアした後のような肌を目指した。ゆずとはちみつを混ぜたリラックスできる香りにした。ボディーソープの初回生産個数は約4万3000個。
ポーラは、捨てられる資源を美しさにつながる価値へ転換するプロジェクト「From Loss To Beauty(フロムロス トゥービューティー)」に取り組む。今回は第2弾となる。
フロムロス トゥービューティーのプロダクトリーダーの重住久美子氏は「1度、2度限りではなく、続けることに意義があるブランド。日々素材を探しており、日本の各地で話を聞き、実際に訪ね、眠れる価値を探している」と説明した。
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