リクルートは13日、女性の転職者数が2023年度は13年度に比べて5.1倍だったと発表した。転職者全体が3.4倍だったのに対し、女性の転職者数の伸びが高かった。労働時間や勤務場所について柔軟に対応する企業が増えたこともあり、出産を機に退職した女性が正社員に転職するケースが増えてきているためとみている。
転職支援サービス「リクルートエージェント」の転職者データを分析した。回答数は非公表としている。
出産に伴う離職で女性の労働力率が20代後半から30代で落ち込む現象「M字カーブ」は解消されてきているという。人手不足を背景に、企業はリモートワークや時短勤務などの導入を進めており、子育てと仕事を両立できる環境が整いつつある。
契約社員や派遣社員から正社員への転職者数は5.8倍だった。女性の正規雇用比率が20代後半をピークに下降する「L字カーブ」が課題とされるなか、出産後の女性が正社員に転職する傾向もみられた。
カスタマーサービス統括部長の熊本優子氏によると、正社員として働いていない期間があっても採用される事例が増えてきているという。転職時に賃金が1割以上増加した女性は41.3%だった。
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