トライアルホールディングス(HD)が13日発表した2024年7〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%減の31億円となった。積極的に店舗数を増やしたことで人件費や水道光熱費などの経費の増加が足かせとなった。同社が強みとする流通関連のIT(情報技術)開発の事業は決済端末付き買い物カートの外部拡販で営業損益はトントンだった。
売上高は10%増の1958億円だった。営業利益は11%減の49億円になった。7〜9月期には北陸地域に初進出した「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」(富山市)など9店舗を開業させるなど積極出店した。
食品と衣料品など非食品の両部門で販売が堅調に推移し、既存店の売上高も9月まで40カ月連続で前年同月を上回った。ただ水道光熱費と人件費などの販売費及び一般管理費は16%増え、利益を押し下げた。
事業別では売上高の9割強を占める流通小売事業の営業利益は11%減、IT開発事業はトントンだった。
25年6月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比13%増の8088億円、純利益は20%増の137億円とした。
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