日本経済新聞社が出資する投資家向けサービスのケップル(東京・港)の調査によると、国内スタートアップの10月の資金調達額(借り入れを含む。公表資料ベース)は前年同月比37%増の933億円だった。前月から減少したが、2024年では9月に次ぐ高水準となった。
首位は新興国向け小口融資の五常・アンド・カンパニー(東京・渋谷)で、運用会社などから総額175億円を調達したと発表した。アセットマネジメントOneなど運用会社3社のファンドが未上場株に投資する初事例となった。
2位にはSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の統合管理クラウドを提供するジョーシス(東京・品川)が入った。借り入れで140億円を調達し、機能の強化や人材採用などに充てる。
ライドシェア事業を手掛けるnewmo(ニューモ、東京・港)やLuup(ループ、東京・千代田)などモビリティー分野での資金調達も目立った。調達件数は前年同月比2%増の177件だった。上位10社のうち50億円以上の調達を発表した企業は3件となった。
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