双日は1日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比9%増の1100億円になる見通しだと発表した。海外の自動車販売やエネルギー・ヘルスケア部門などの利益が伸び、石炭価格の下落が響く金属・資源・リサイクル部門の減益をカバーする。堅調な業績を背景に、配当は年150円と前期より15円積み増す。

自動車部門の利益が70億円と3倍になり、部門別では最も伸び幅が大きい。23年度に買収したパナマの自動車販売事業の利益が貢献する。オーストラリアの中古車販売事業が回復する。

同日発表した24年3月期の連結決算は純利益が前の期比9%減の1007億円だった。金属・資源・リサイクル部門が434億円と31%の減益だった。石炭の市況が振るわなかったほか、輸送費や人件費といったコスト負担が響いた。

27年3月期まで3年間の中期経営計画も発表した。脱炭素やデジタルトランスフォーメーション(DX)分野などの成長投資に6000億円超を充てる。3年間平均で純利益1200億円をめざす。

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