シャープが発表したことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げが去年の同じ時期と比べて5.3%減って1兆964億円にとどまりましたが、本業のもうけを示す営業利益は、去年の58億円余りの赤字から4億7900万円の黒字となりました。

営業利益で黒字を確保するのは2年ぶりです。

これは、ことし8月に業績の不振が続いていた大阪 堺市にある工場でのテレビ向けの大型液晶パネルの生産を停止するなど構造改革を進めたことや、オフィスで使われるコピーなどの複合機や法人向けのパソコン事業が好調だったことなどが主な要因です。

12日に開かれたオンラインの会見で、沖津雅浩社長は「洗濯機や冷蔵庫といった白物家電などの国内販売はまだまだ厳しい環境にあるが、法人向けなどの好調な事業においては計画以上の努力を行いたい。引き続き資産の売却など構造改革もやりきりたいと考えている」と述べました。

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