工作機械は内需が低迷する一方で、外需が中国中心に伸びている

日本工作機械工業会(日工会)が12日発表した10月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比9%増の1224億円だった。国内向けが低迷した一方、海外向けが堅調で3カ月ぶりのプラスとなった。日工会の担当者は「大型受注が押し上げ要因になった可能性がある」と説明する。

内訳は海外向けが14%増の890億円だった。牧野フライス製作所は「新エネルギー車や半導体に関連した受注を獲得し、中国などで需要が戻っている」と説明する。芝浦機械は車載用カメラレンズ関連などの需要を獲得し、受注額を伸ばした。

国内向けは1%減の333億円だった。マイナスは26カ月連続。オークマやツガミなどは受注額を増やしたが、全体として需要の力強さを欠く状況が続く。自動車業界の電気自動車(EV)向け投資の減速などで、設備投資の本格回復の時期が後ろ倒しになっている。

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