東邦アセチレンが11日発表した2024年4〜9月期の連結純利益は、前年同期比35%増の6億2100万円だった。主力のガス関連事業が堅調に推移したほか、生クリームを食品用ガスで泡状にする調理器具「エスプーマ」など食品関連分野も利益を押し上げた。売上高は微増の163億円だった。
セグメント別に見ると産業ガス関連の営業利益は13%増の8億9000万円だった。酸素が金属加工向けで堅調に推移し、液化石油ガス(LPG)の輸入価格が変動して販売価格が上昇したこともあり利益幅が拡大した。食品ガス関連の営業利益も17%増の2億7600万円だった。25年3月期通期の業績や年間配当金の予想は据え置いた。
ただ、足元では建設業界の工期遅れや自動車産業の生産調整などで出荷が振るわなくなってきているという。堀内秀敏社長は「下期に産業ガスプラントの大型定期修理も控えており、通期予想は挑戦的になってきている」とコメントした。
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