精密部品を手掛けるツバキ・ナカシマは11日、郡山工場(奈良県大和郡山市)で製造するボールねじの品質検査で数値の改ざんがあったと発表した。同社は弁護士などで構成する特別調査委員会を設置し、2025年1月をメドに調査結果を公表する。今回の問題にともない、同事業の取得を予定していたミネベアミツミは同日、調査結果や再発防止策を踏まえて取得の可否や時期などを判断すると発表した。

ボールねじは工作機械や射出成型機などに使われる。ツバキ・ナカシマによると、主要な品質検査項目の一部について、測定機器から自動入力される数値を長期にわたって書き換えていたという。10月3日に従業員の指摘で不正が発覚し、社内に対策本部を立ち上げた。現時点で製品の品質や性能への影響、事故の報告などはないとしている。郡山工場ではいったんボールねじの生産を停止し、品質の確認や取引先の承認を得たものから出荷を再開している。

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