かつて「世界のFUNAI」と呼ばれた船井電機は主力の液晶テレビの事業で中国メーカーとの販売競争が激化する中、経営に行き詰まり、先月東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

こうした中、会社の本社近くにある門真市のハローワークでは、11日から破産手続きの開始に伴って解雇された会社の従業員およそ550人を対象に再就職を支援する説明会を始めました。

会場には朝から多くの従業員がつめかけ、およそ800社の求人情報が掲載された情報誌を受け取ったり、雇用保険の受給手続きの説明を聞いたりしていました。

ハローワーク門真の玉野裕子所長は「生活の心配をしている人が多いので、それぞれに合った支援メニューを提示して、再就職までしっかりと支えていきたい」と話していました。

解雇された従業員“求人が来ていることありがたいです”

船井電機のソフトウエアの開発部門で働いていたという20代の男性は「経営が危ないというのは前々からあって、やっぱりというのはあった。ただ、つぶれるのはまだ先だと思っていたので衝撃でした。10月の給与や退職金がまだ支払われていないので不安があります。今回、説明会に来て、知っている会社から求人がたくさんあって、ありがたいなと思っています。今後は同じような職種を探したいと思っているが、若いので別の業種にチャレンジするのもいいかなとも思っています」と話していました。

また、開発部門で働いていたという40代の男性は「給料が支払われないのではといううわさはありましたが、まさか急に解雇されるとは思わずびっくりするしかありませんでした。求人がたくさん来ているということでありがたいです」と話していました。

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