山形県酒田市の酒田港、新潟市の新潟港、福岡県の門司港(北九州市)・博多港(福岡市)の計4港を結ぶ内航定期コンテナ航路が10日に開設される。山形県が発表した。鈴与海運(静岡市)の「みわ」(総トン数749トン)が就航する。

国内向け貨物の九州方面への海上輸送や、九州を経由した中国南部や東南アジアなどへの輸送が可能となり、物流の「2024年問題」への対応効果も期待できる。

みわの最大積載能力は199TEU(TEUは20フィートコンテナ換算)で、寄港先は酒田が金曜、新潟が土曜、門司が翌週火曜、博多が同水曜となる。

門司や博多から、共同事業者のコスコシッピングラインズジャパン(東京・千代田)の外航航路で海外へも輸送できる。

酒田港のコンテナ航路は、韓国や中国へ向かう国際航路が23年10月に週3便から2便に減っている。山形県の吉村美栄子知事は「県内企業に新規航路開設のメリットを広く知ってもらい、酒田港の利用拡大につなげたい」と話している。

酒田市の矢口明子市長も「当地域の工業製品や農産物の移出・輸出による外貨獲得、港湾関連企業の業容拡大、市民所得の向上など地域経済の活性化が促進されることを期待している」とのコメントを出した。

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