ダイフクは原材料や人件費高の価格転嫁が進み利益予想を引き上げた

ダイフクは8日、2024年12月期の連結純利益が485億円になる見通しだと発表した。従来予想から65億円上方修正した。事前の市場予想の平均(QUICKコンセンサス、460億円)を上回った。原材料や人件費高騰に伴うコスト増加分の価格転嫁が進み、想定よりも利益率が改善する。売上高は従来予想の5500億円を据え置いた。

同社は決算期を3月期から12月期に変えるため24年12月期は9カ月間の変則決算だ。3月期決算の第3四半期だった23年4~12月期と単純比較すると純利益は1.8倍になる。

好業績を反映し株主還元を拡充する。24年12月期の年間配当を従来予想から7円引き上げ1株47円(前期は40円)にすると発表した。100億円を上限とする自社株買いも実施する。最大で発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.35%にあたる500万株を買い付ける。取得期間は11日から12月31日まで。

同日発表した24年4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比8%増の3026億円、純利益は2.1倍の297億円だった。半導体生産ライン向けのシステムなどが伸びた。投資有価証券の売却益も利益を押し上げた。

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