大阪・新世界の通天閣(奥)=8日午前

 大阪・新世界の観光名所「通天閣」を運営する通天閣観光(大阪市)が、南海電気鉄道などと株式の売却や資本提携の検討を進めていることが8日、関係者への取材で分かった。訪日客を中心に入場者数は増えているが、2025年大阪・関西万博の先を見据えた長期的な地域観光の発展のために連携が必要と判断した。  売却額や時期は検討中。通天閣では来年4月以降、QRコードで曜日別に入場者数を管理するシステムを導入する予定で、提携でこうしたインフラ整備を加速させたい考えだ。  提携先として有力視される南海電鉄は、通天閣に近い新今宮駅となんば駅との間で「グレーターなんば」構想を掲げ、沿線開発を進めている。


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