たばこ風の箱に入ったスティックタイプの日本茶「チャバコ」が注目を集めている。遊び心のある外箱と本格的な味わいの日本茶の組み合わせが受けた。(共同通信=出井隆裕記者)
「チャバコ」を開発したショータイムの森川翔太(もりかわ・しょうた)さんは「急須で入れるタイプのお茶を飲む人は高齢者が多く、どうすれば若い世代に本格的な日本茶を飲んでもらえるかを考えました」と話す。
「世の中を、茶化そう」がコンセプトだ。外箱には「愛飲によってお茶への愛着が生じる可能性は否定できません」と“警告文”を表示。販売も中古のたばこ自販機を活用している。
作り方は粉末状の日本茶に、お湯やお水を加えて混ぜるだけだ。静岡や京都、鹿児島といった全国の茶所の商品を展開。自販機は大型商業施設などに置いている。
希望小売価格は1箱スティック8本入りで500~千円。2018年の発売から累計で100万箱を売り上げた。
元々は広告製作の仕事に携わっていた。「米国を旅行した際、持参した日本茶がとても好評でした。日本は『お茶離れ』が指摘されており、『ほしい人に届いていない』と思い始めました」。
出身の静岡県に戻ってショータイム(静岡県掛川市)を設立し、お茶の世界に飛び込んだ。「お茶は日本酒のように産地ごとに味わいが異なります。チャバコを飲み比べても楽しいです。日本茶を未来につなげていきたいと考えています」。41歳。(価格と年齢は2024年10月時点)
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