陸上養殖システムに高級魚「クエタマ」の稚魚100匹を放した(7日、静岡市)

静岡ガスは7日、静岡市内で陸上養殖の試行を始めた。同社敷地内に設けた養殖システムにクエとタマカイの交雑種である高級魚「クエタマ」の稚魚を100匹放した。2025年秋をめどに地元の飲食店やスーパーなどに出荷を予定する。地域のニーズや事業拡大の可能性を探り、数年内に本格参入を目指す。

システムは陸上養殖装置開発のスタートアップ、ARK(アーク、東京・渋谷)が手掛けた。水をろ過・殺菌しながら循環して再利用する「小型・分散型閉鎖循環式」で、自動給餌器などを備える。県内初の導入という。

約7トンの水槽でクエタマ200匹の養殖を計画する。体長17センチ程度の稚魚が30〜40センチ(重さ1キログラム)になった時点で出荷する。12月からは海ブドウの養殖も始める。

ARKの陸上養殖システムの外観(7日、静岡市)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。