富士ソフトが7日発表した2024年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比73%増の160億円だった。主力の業務システム構築が好調だった。オフィス移転や処遇改善などに伴う販管費の増加を増収効果で吸収した。保有するオフィスビルの一部売却で特別利益約80億円を計上した。
売上高は6%増の2369億円だった。製造業向け業務システムの加え、流通・サービス業のEC(電子商取引)やPOS(販売時点情報管理)システムの開発案件が好調だった。機器を制御する組み込みソフトウエア分野ではEV(電気自動車)や自動運転向けが伸びた。
営業利益は8%増の168億円だった。増収効果と原価率の改善が55億円の増益要因になった。人件費の増加や研究開発投資、オフィス移転などによる42億円の費用増加を吸収した。
24年12月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比5%増の3150億円、純利益は77%増の210億円を見込む。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。