みずほ銀行は2025年3月に神奈川県内に新型店舗を開設する(写真はイメージ)

みずほ銀行は7日、2025年3月に個人客向け新型店を神奈川県に2店つくると発表した。駅前の商業施設内に出店し、お客が土日や仕事帰りに気軽に資産運用などを相談できるようにする。5年後をめどに約140ある個人専用店の半数を新型店に転換していく計画だ。

新型店の名称は「みずほのアトリエ」。内装は白を基調とする。まず神奈川県の横須賀市、横浜市の港北ニュータウンに開設する。既存の店舗は近隣の店舗へ統合する。

新型店は7〜10人で運営し、うち2〜3人は資産形成のコンサルティング提案を担う相談員とする。口座開設や住所変更、振り込みもできるが、印鑑や通帳を使った手続きをなくすことで混雑を緩和する。営業時間は土日や平日の夕方も含めて柔軟に決める。

背景には幅広い世代で資産形成や運用への関心が高まる一方、銀行が相談先として認知されていないという課題がある。現状は住所変更などの手続きを目的とする来店が大半で、資産形成などに関する相談目的は来店人数ベースで約3%と少ない。営業時間も平日かつ15時までに限られ、待ち時間も長く気軽に相談しにくい面があった。

みずほは全国に約320店舗を展開しており、うち個人専門店は140店ある。その半分にあたる約70店舗をアトリエと呼ぶ新型店にする。駅ナカや商業施設への出店を基本とする。既存の個人専用店と比べ運営人員を半数にし、店舗面積も半分以下とすることで店舗運営にかかる費用も削減する。

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