JALの鈴木隆夫執行役員(左)とLimeのアジア太平洋地域統括責任者のテリー・サイ氏=JAL提供

日本航空(JAL)は6日、電動キックボードなどのシェアリングサービスを手掛けるLime(ライム、東京・港)と業務提携したと発表した。Limeのサービスを100円利用する度にJALの1マイルが付与される。貸し出し拠点であるポートの設置にJALが協力し、観光地などで電動車両を普及させる。

LimeのアプリでJALマイレージバンクの会員情報を入力すると、Limeの利用でマイルがためられる。7日からは両社で那覇市に設置した40ポートと電動車両180台を使ってレンタルサービスを始める。JALと関係するリゾート施設などにLimeの車両を一定期間貸し出し、観光に使えるようにする。

Limeは米国に本拠地を置き世界280都市以上に展開し、日本には8月に参入した。電動キックボードは安全性への懸念も根強い。ヘルメットの着用を促すなどの啓発活動にも両社で取り組む。

JALは航空や貨物以外の「マイル・ライフ・インフラ」事業を広げている。同事業の本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益)を23年度の440億円から25年度に14%増の500億円まで伸ばす計画だ。

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