企業の間では中途採用を強化する動きが出ていますが、獲得競争が激しく必要な人員を確保できない企業が多くなっています。
こうした中、ことし7月から9月までにリクルートが自社の転職支援サービスを使った人たちの転職の前と後の年収を比べたところ、全体の36.1%が1割以上増え、統計のある2002年以降もっとも高くなったということです。
業種別にみると、IT系エンジニアが41.3%ともっとも高く、営業職が36.9%、事務系専門職が34.7%などとなっています。
またパーソルキャリアによりますと、ことし4月から9月までに自社の転職支援サービスを使った20代の転職後の平均年収は414万円と、転職前に比べて18万円増えたということです。
30代では転職後の平均年収が494万円と6万円増え、40代では562万円と10万円減っていますが、いずれの年代でも高水準の年収を提示される人の割合は増えていて、即戦力の人材を中心に賃金が上昇する傾向が見られます。
パーソルキャリアの桜井貴史doda編集長は「どのようなスキルを伸ばす必要があるか会社の外にも目を向けることが大事になる。転職後のやりがいなど、未来の自分のキャリアもイメージしながら転職を考える必要がある」と話しています。
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