横河電機が5日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比8%増の363億円だった。この期間としては過去最高を更新した。エネルギーや素材関連の企業による投資が堅調でプラント制御システムが伸びた。前年同期に政策保有株の売却益(165億円)を計上した反動で、純利益は30%減の245億円だった。
売上高は5%増の2665億円だった。中東・アフリカや国内の案件が伸びた。為替レートが1ドル=152.4円と約10円の円安だったことも増収に寄与した。今後の業績を占う受注残高は9月末時点で4108億円と、1年前より2%増えた。
25年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比4%増の5630億円、純利益は21%減の490億円を見込む。IT(情報技術)などの専門人材の採用を強化し費用が先行する。受注高は6%増の5750億円とし、従来計画に比べ100億円上振れする。中東・アフリカの案件獲得が想定を上回る。
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