健康食品などを手がけるファンケルは、ことし3月下旬から自社で生産する機能性表示食品のサプリメントなどについて、安全性を発信する取り組みを強化しています。

小林製薬の問題が3月に発覚した直後に商品の定期購入の解約が一時、増えたということで、店頭などでの掲示に加え、製造や品質検査の様子を新たに動画にまとめてホームページで発信しているということです。

また、ディーエイチシーでサプリの売り上げが一時的に落ち込んだほか、サントリーウエルネスでもサプリの販売に影響が出たということで、両社はホームページ上での発信や発送する商品にチラシを同封するなど、安全性の説明を強化しているということです。

調査会社の「インテージ」が全国のスーパーやドラッグストアなどに尋ねたところ、機能性表示食品の週ごとの販売額は、ことし1月上旬以降、前の年より1割から2割ほどの増加が続いていましたが、小林製薬が3月に商品の自主回収を発表した翌週から減少が続いているということです。

市場アナリストの木地利光さんは「まだ不安で以前のように買う気になれない消費者も一定数いるとみている。急激な回復には少し時間がかかるのではないか」と話しています。

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