記者会見するアイシンの伊藤慎太郎副社長(右)と三菱電機モビリティの加賀邦彦社長(10月31日、東京都千代田区)

三菱電機とアイシンが電気自動車(EV)向け部品を手掛ける新会社の設立を撤回すると発表しました。2025年5月までに立ち上げる予定でしたが、トヨタ自動車グループ内での調整が難航しました。業務提携契約に切り替えることで、次世代の電動駆動装置「イーアクスル」の共同開発を早期に始める狙いです。一方で、将来的に新会社を設立するための協議を継続する姿勢も示しました。

  • ・三菱電機とアイシン、EV新会社の設立撤回 提携に変更
  • ・三菱電機・アイシン新会社撤回、「提携で技術融合を早く」

インテル、過去最大の2.5兆円赤字

インテルは受託生産事業の苦戦が続く(パット・ゲルシンガー最高経営責任者)

米インテルの苦境が続いています。2024年7〜9月期決算で、過去最大となる166億3900万ドル(約2兆5000億円)の最終赤字を計上しました。受託生産の苦戦が続いているほか、過去に過剰投資した半導体の製造設備の減損損失やリストラに伴う費用が重荷となっています。

  • ・インテル、過去最大の2.5兆円赤字 受託生産の苦戦響く
  • ・インテル、揺らぐCPUの牙城 過去最大の2.5兆円赤字

NEC、ネッツエスアイを完全子会社化

NECが上場子会社のNECネッツエスアイを完全子会社化します。TOB(株式公開買い付け)を通じ、他の株主から約5割の株式を取得します。NECは電子部品大手の日本航空電子工業を連結子会社から外しました。日立製作所は20以上あった親子上場を解消して市場の評価を高めました。事業構造改革後の成長にも市場の注目が集まります。

  • ・NEC、ネッツエスアイにTOB 2354億円で完全子会社化

その他のニュース

電機大手の決算

  • ・日立、AI投資増が電力網に恩恵 4~9月純利益40%増
  • ・パナHD「1勝2敗」の3年、利益1.5兆円未達 環境偏重是正へ
  • ・三菱電機が営業最高益、4〜9月3割増 空調機器で値上げ
  • ・富士通25年3月期、純利益17%減の2120億円に下方修正
  • 半導体
  • ・富士フイルム、最先端半導体材料を販売 AIや5G需要想定
  • ・富士通、AI半導体の市場開拓 AMDとソフトウエア基盤
  • 電子部品
  • ・8月の電子部品出荷額は1%減、自動車市場の変調響く
  • ・日本ケミコン、AIサーバー向けコンデンサー 液浸に対応
  • ・ローム、ハイレゾ音源の音質クリア 信号変換で新チップ
  • AI
  • ・東芝系、中小企業向け社員の学習システム提供 AIも活用
  • ・菱洋エレクトロ、生成AIの導入支援 企業の生産性改善
  • パソコン・スマートフォン
  • ・Apple、手のひらサイズ「Mac mini」新モデル 9万円台
  • ・シャープのスマホ、ライカ監修カメラ搭載 Gemini対応
  • 家電
  • ・ダイキン、修理部品は1日以内で配送 24年問題にも対応
  • 医療・ヘルスケア
  • ・キヤノン系、医療画像解析ソフト新製品 AIで臓器抽出
  • 環境
  • ・三菱電機、送配電機器の工場新設 日米で160億円投資
  • ・ソニーG、23年度の再エネ電力比率35% 目標前倒し達成
  • 防災
  • ・日立、6時間先の洪水予測のシステム受注 秋田県から
  • ・日本無線が新型気象レーダー、積乱雲を短時間で観測
  • インフラ
  • ・東芝、橋梁のコンクリート異常を走行車の振動で判別
  • 工作機械
  • ・ニデック系、省スペースで複雑加工のマシニングセンター
  • モビリティー
  • ・TDK、「フォーミュラE」の英マクラーレンと技術提携
  • ・パナ系とカワサキモータース、モビリティー開発で協業
  • 設備投資
  • ・スズキ、ソニーの旧湖西工場を取得 活用法は検討中
  • 出資・M&A(合併・買収)
  • ・キヤノンMJ、高齢者向けアイス新興に出資 施設に拡販
  • ・レスター、新光商事と資本提携 15億円を相互出資
  • ・京セラCVCファンド、量子関連のキュナシスに出資

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