アメリカは、北朝鮮の部隊がロシアに派遣され、数日以内にウクライナ軍との戦闘に加わるという見方を示し、北朝鮮の後ろ盾である中国が北朝鮮の行動を抑止すべく影響力を行使すべきだとしています。

こうした中、1日開かれた中国外務省の記者会見で林剣報道官は「北朝鮮とロシアは独立した主権国家であり、2国間関係をどのように発展させるかは彼ら自身の問題だ。中国は双方の交流と協力の具体的な状況を把握していない」と述べ、両国の関係について、干渉しない姿勢を示しました。

中国は北朝鮮がロシアに部隊を派遣したとされることをめぐって直接的な言及を避けていますが、今回、黙認するかのような姿勢を示した形です。

中国はこのところ、ロシアやアメリカとの間でウクライナ情勢を巡って個別に協議を重ねていて、朝鮮半島情勢のさらなる不安定化を懸念しているとみられますが、一方で、北朝鮮との関係の冷え込みも指摘されています。

今回、中国が干渉しない姿勢を示したことに対しては、欧米諸国からの反発も予想されます。

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