ニデック傘下のニデックマシンツール(滋賀県栗東市)は1日、歯車を製造するための4つの工程を1台で担う工作機械を開発したと発表した。工程間をつなぐ作業を減らして効率化や工場の省スペース化をしやすくする。最大30センチメートルまでの歯車加工に対応し、ロボットや自動車関連メーカーの利用を見込む。
開発した「MGC300」は複合加工機と呼ばれる工作機械の一種だ。金属を複雑な形に削るマシニングセンターを元に、旋削や穴開けといった4工程の作業を可能にした。高速で歯車を製造しても高い精度を出せるように本体の剛性を高くした。
ニデックマシンツールの旧社名は三菱重工工作機械で、歯車加工機では国内首位のシェアを持つ。新製品はマシニングセンターを手がけるニデックオーケーケー(兵庫県伊丹市)の技術にマシンツールの歯車の知見を合わせて開発した。ニデックは傘下の工作機械メーカー各社の技術を持ち寄った製品開発に力を入れている。
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