研削盤製造の太陽工機は1日、親会社であるDMG森精機によるTOB(株式公開買い付け)に関して、同日の取締役会で賛同の意見を表明し、TOBへの応募を推奨する決議をしたと発表した。DMG森精機の完全子会社となることを前提としたTOBで、成立すれば太陽工機は上場廃止となる見込み。
太陽工機は1986年の設立。2001年にDMG森精機の連結子会社となり、親会社グループのグローバルな拠点網を生かした販売やアフターサービスの提供、人材の相互交流などで連携を強化してきた。一方、独立した上場会社であるため、意思決定のプロセスなどで一定の制約もあり、シナジー効果を十分に発揮できていない現状だった。
完全子会社となることで、DMG森精機のネットワークを活用した海外顧客の開拓や、新潟・長岡エリアを工作機械のブランド地区とすることを目指す方針だ。太陽工機の経営体制についてDMG森精機は「現在の経営体制を尊重することを基本とする」としている。
同日発表した24年1〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比53%減の1億1900万円。売上高は同6%減の66億円、営業利益は54%減の1億6900万円だった。
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