四国電力は1日、高松市東部のため池「谷池」に太陽光発電の施設を整備し、2025年9月から運転を始めると発表した。水面に3300枚のパネルを浮かべ、一般家庭の約640世帯分に相当する電力を供給する。ため池上の発電所は同社で4例目。ため池の多い香川県ならではの取り組みで、再生可能エネルギーの活用拡大を目指す。
新たなため池発電所は出力が1500キロワットで、年間の発電量は200万キロワット時を見込む。年876トン分の二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるという。四国電力はため池の管理者に賃借料を払って運営する。事業期間は30年で、投資額は公表しない。
ため池での太陽光発電はパネルの温度上昇が抑えられ、太陽光を遮る物体も少ないため陸上に比べて発電効率が高い。事業費は陸上より高くつくが、陸上では適した土地が限られるため、注目度が高まりそうだ。雨の少ない香川県はため池の数が約1万2000カ所と多く、面積に対する密度で全国一となっている。
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