ラグジュアリーブランド品や時計・宝飾などの高額品が売り上げをけん引した(東京都新宿区の伊勢丹新宿本店)

三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店大手4社が1日発表した10月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比で増収だった。引き続き国内外の客から人気を集めたラグジュアリーブランド品や時計・宝飾などの高額品が売り上げをけん引した。10月1〜7日に中国で国慶節(建国記念日)に伴う大型連休があったことも免税売上高を押し上げた。

エイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は5.1%増、三越伊勢丹は4.5%増だった。高島屋は3.0%増え、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店は2.3%増えた。

10月も気温の高い日が続き、薄手の衣料品や軽く羽織れる商品などが好調だった。高島屋ではストール・マフラーが12.4%増となった。阪急本店(大阪市)でも重衣料やブーツは苦戦したが、ブラウスやカットソーが伸びた。

国慶節を受けて各社の免税売上高も好調だった。阪急阪神百貨店は約4割増、高島屋は35.1%増、三越伊勢丹は32.9%増、大丸松坂屋は27.8%増だった。三越伊勢丹HDの国内百貨店全体では国慶節初日から8日間での免税売上高が前年比で1割強増えた。大丸松坂屋でも国慶節前と比べて免税売上高に占める中国人客の比率が上昇した。

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