日本ケミコンが新開発した部品は液体に浸しても劣化しにくい(写真は同社提供)

日本ケミコンは1日、人工知能(AI)用サーバーに適したコンデンサーを開発したと発表した。部品に使うゴム素材を見直すことで、基板を液体に浸して冷却する場合でも劣化しにくくした。2025年度中にも量産を目指す。

従来のサーバーは空気で冷却する空冷方式が多かった。AI用サーバーは消費電力が多く、効率的に冷やすために特殊な冷たい液体に浸す液浸方式が使われることがある。液体に浸されても劣化しにくい電子部品の需要が高まっている。

日本ケミコンの新コンデンサーは価格は従来品よりも引き上げるものの、値上げ幅は最小限に抑えるという。台湾などアジア地域のサーバーメーカー向けに販売する。子会社のケミコン東日本(宮城県大崎市)の宮城工場を軸に量産する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。