積水化学工業は高機能材料が業績の伸びをけん引する

積水化学工業は31日、2025年3月期の連結営業利益が前期比11%増の1050億円になる見通しだと発表した。従来予想から30億円上方修正した。主力の高機能プラスチック製品は人工知能(AI)向け半導体の需要を取り込む。スマートフォン向けも伸びる。自動車用ガラスの高機能中間膜も堅調に推移する。

売上高は4%増の1兆3087億円、純利益は横ばいの780億円を見込む。下期の円高進行を想定しており売上高を従来予想から180億円減、純利益は据え置きとした。

上脇太代表取締役専務執行役員は同日、「全セグメントの利益が予想を上回った。(成長事業と位置づける)メディカル事業も今年度初めて売上高が1000億円を超える見込み」と語り、円高が想定より進まなければ利益が上振れる可能性もあるとした。

同日発表した24年4〜9期の連結決算は、売上高が前年同期比3%増の6290億円、純利益は3%減の429億円だった。

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