サカイ引越センターが31日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%減の45億円だった。4月の繁忙期に、引っ越しの依頼が多い土日の日数が前年より少なかったことなどから作業件数が伸び悩んだ。引っ越し料金を引き上げたことで売上高は4%増の591億円となった。
運転手の残業規制が強化される物流業界の「2024年問題」の影響で、荷物の輸送業務を委託する費用が増したが、7月から1件当たり平均4000円ほど引っ越し料金を引き上げるなど価格転嫁を進めた。
引っ越しの作業件数は前年同期比1%減だった。直近では作業員の残業負担を軽減するため、新規案件受注の営業を抑えているという。
25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%増の1203億円、純利益は2%増の85億円を見込む。一方で配当性向35%以上を目指し、年間配当予想を55円から74円に引き上げた。前期は68円だった。
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