ロームは音質をよりクリアにした音響機器向け電子部品を開発した

ロームは音響機器向け電子部品の新製品を開発した。音源データのデジタル信号をアナログ信号に変換する部品で、従来製品よりも音質をクリアにして細かい音まで正確に表現できるようにした。高音質のハイレゾリューション(ハイレゾ)音源の再生に適した上級モデルとして高級音響機器メーカーなどに売り込む。

音響機器の音質を決める重要部品のひとつで、音源データのデジタル信号をアナログ信号に切り替える「DACチップ」を新たに開発した。金や銅などICチップに使う素材を端子ごとに選んだことで、ピアノやギターなど楽器本来の音質をリアルに表現できるようにした。設計を見直し、不要な信号の発生を抑制して音質をクリアにした。

サンプル価格は1個9900円。11月から量産を始め、ウエハーに回路を形成する前工程がローム浜松(浜松市)、組み立てなどの後工程はタイの拠点で担う。上級モデルの従来品は2020年に発売し、高級CDプレーヤーに採用された実績がある。

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