双日が30日に発表した2024年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比8%減の443億円だった。石炭が値下がりしたほか、オーストラリアで中古車の販売が低調だった。

石炭を含む金属・資源・リサイクル事業の純利益は117億円。前年同期から68億円の減益とセグメント別で最も減少額が大きかった。前年同期に商業施設を売却した反動減があったリテール・コンシューマーサービス事業や、自動車事業も減益だった。植村幸祐社長は「オーストラリアの中古車は市場が冷え込み価格が下落している。下期は黒字化を目指して取り組む」と話した。

ビジネスジェット関連の取引が増えた航空・社会インフラ事業や化学事業は増益だった。為替が期初見通しより円安で推移し、純利益ベースで15億円強の押し上げ効果があった。

前期比9%増の1100億円とする25年3月期通期の純利益予想は据え置いた。4〜9月期までの進捗率は40%。双日は下期に利益が出やすい事業構造ではあるものの、渋谷誠最高財務責任者(CFO)は「円安効果も加味すると少しスローな印象」と説明した。

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